Q001
ISOを認証取得するメリット何ですか?
ISOとは国際標準化機構のことでスイスにある民間(NGO)であり、国際規格を発行することにより国際間の取引をスムーズに行えることを目的としています。
ISO9001とは、品質マネジメントシステムの規格で、製品の品質保証に加え、顧客満足の向上を目指す組織の仕組みです。
ISO14001とは環境マネジメントシステムの規格で、組織が環境にやさしい活動を行いながら事業活動を行う仕組みです。
これらマネジメントシステムとは、品質・環境について組織的に管理するための仕組みであり、PLAN(計画)→DO(実行)→CHECK(点検)→ACT(見直し)の流れで運用されます。
ISOの認証を取得するということは、ISOを導入した企業がマネジメントシステムを正しく運用していることの証明を受けることです。審査登録機関は民間企業であり各国の認定機関から認定を受けた団体です。ISOは数人の中小企業から上場企業まで、また、製造業だけでなくサービス業など様々な業種で取得できます。
取得のメリット
@責任の明確化
組織における責任の明確化と"何をすべきか"を文書でルール化し、管理されるため、それぞれの部署で効率の良い業務が推進できます。その結果、経営者が組織で起こっている活動を把握し易くなります。つまり企業内の問題をタイムリーに把握し、解決できるのです。
A社会的信頼の獲得
対外的には、国際規格なので、国際競争の場で優位に立つことが出来ます。今後商取引の場でパスポートとしての効果は大きいと思われます。また、企業イメージの向上に最適で、顧客や社会的な信頼を得ることも可能です。国内の建設業ではISO認証取得を公共工事の入札条件とするケースが増えてきています。
B継続的改善
一度取得しても終わりではありません。ISOのマネジメントシステムがうまく運用されていることを確認するために半年又は1年毎に審査されます。例えば、大学入試で合格しても、勉強しなければ落第となり8年後に退学になるのと同じです。もし、認証取得後に定められた活動を実施しなければ、認証を中止されることもあり得るでしょう。活動を継続することが必要なのです。
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一般的に各企業の規模や従業員数、業種により異なります。一般的にISO認証取得にかかる費用は、コンサルタント費用+審査費用の2つで、これらの外部支出の他に人件費や必要に応じて設備投資が加わります。
あくまで一般的な目安ですが、従業員100名の会社で
コンサルタント費用:200万〜400万程度
審査費用:100万〜250万程度
審査費用は、審査登録機関により若干異なります。コンサルタント費用はサービス内容により、かなり幅があります。
コンサルタント選びの基準ですが、以下の事項を参考にされると良いでしょう。
・認証取得支援の実績は豊富か
・同業種での実績があるか
・異業種での多くの実績があるか
・審査員の資格を持っているか、審査の経験があるか
・組織に属しているか。また、組織がフォローする仕組みがあるか
・担当者とフィーリングがあうか
・コンサルタントは近くにいるか(サポート面、交通費等)
・どのような支援をしてくれるか("大丈夫です・全部やります"は危険です、審査機関関連業者でも問題は少なくない。)
・コンサル料は支援内容に合った金額か(業者によってサービス内容が違う)
最近、コンサルタント主導で認証取得するだけのケースが増えていますが、会社に合っていないマネジメントシステムを導入することは大きな混乱と業務量の負担につながります。他社のマニュアルや既成のマニュアルを使うのも失敗の要因だと思われます。会社の将来を決める重要なプロジェクトであることを認識してください。
認証取得にかかる期間ですが、本当に自社にフィットしたシステムを構築するためには、じっくりと取り組むことをお薦めしています。一般的には10ヶ月〜1年ですが、各企業のシステムの整備状況、構築に割ける人員・日数等で変わってきます。極端に短い期間をすすめるコンサルタントは要注意です。
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Q003
ISOのマニュアル作成は大変ですか?
マニュアルは、仕事のやり方が書かれてある組織のルールブックです。マニュアルに該当する文書が存在しない組織では、マニュアルを作成し、管理する必要があります。
ISOというと"マニュアルや書類作成が大変"のイメージがありますが、やり方次第と言えるでしょう。時々、他社や既成のマニュアルや書類を使用している会社がありますがシステムが形骸化する原因だと考えられます。文書は各社オリジナルであるべきです。産みの苦しみを経験すればするほど、ISOのシステムが会社の業績に寄与するようになります。
マニュアル作成の負担を軽減し、効果的に進めていくためにコンサルタントのサポートを受けるのが一般的です。コンサルタントを採用する際のメリット、デメリットをいくつか挙げてみます。
メリット
・ISO規格の解釈を正確に効率的に理解することができる
・自社の身の丈にあったシステムを提案してくれる
・スケジュール管理ができる
・具体的な事例を提案してくれる
・審査登録機関・審査員の情報を入手できる
デメリット
・費用がかかる
・社員のコンサルタントに対する依存心が強くなり自助努力が少なくなる
コンサルタントとの契約の内容にもよりますが、一般的に、コンサルタントは企業の業務のやり方について聞き取り、内容を整理した上でISO規格に適合したマニュアルを作成します。(あるいはサポートします。)この作業をしっかりと双方向で行わないと、認証取得のためだけの、つまり形だけのシステムになってしまいます。自社に合わない分、仕事の負担も増えてしまう訳です。
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Q004
ISO認証取得のために、専任の担当者が必要ですか?
1日中ISOの仕事をする人は必ずしも必要ではありません。ISOは組織的な活動ですから、認証の対象となる従業員全員参加によって成り立ちます。そのかかわり具合と度合いは、組織がどのように体制をすすめていくかで決まります。
体制は大きく分けて2つの段階があります。マニュアル作成などのISO規格に適合したシステムを構築する段階と構築されたシステムを運用していく段階です。
@構築段階
システムを構築するプロジェクトを実行するグループが必要となります。組織によっては、このプロジェクトを1名の専任の担当者で対応するところもあります。しかし、効果的な進め方としては、各部署から責任者を集め、また文書の作成・管理の担当者(通常、事務局であり、パソコンが扱える人)も含めた社長及び管理責任者を中心としたプロジェクトをもつことが理想です。
ISO規格では、必ず管理責任者を決めなければなりません。管理責任者は、社長がISOのシステムの運営に関して実行権限を委譲できる組織の管理者のことです。一般的には、役員クラスか部長クラスとなる場合が多いようです。いずれにしても、組織をひとつの方向に導くだけのリーダーシップを発揮できる役職者が求められます。
A運用段階
経営者である社長は、組織の方針、目標を定め組織内に徹底しなければなりません。また、組織体制や資源(人・モノ・資金)を提供し、定期的に見直しをしなければなりません。社長が積極的に関与することがシステムを成功させるための重要な要素です。
管理責任者は、認証取得後も継続的にISOと組織の活動の整合性をはかり、組織のマネジメントシステムを牽引していくことになります。従って、マネジメントシステムを継続的に改善し、維持するためには、社長に代わって組織を指揮していくための管理責任者は1名必要になります。もちろん、通常業務と兼任しても差し支えはありません。
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Q005
審査内容と審査員について教えてください。
ISOの導入を決定し、構築し、運用ができたら、いよいよ審査を受けます。審査員はISO規格と会社の活動を比較して、合っているかどうかを審査します。製品やサービスの出来具合を審査するのではなく、システムがルール通りに運用されているかを見ます。違いがあれば指摘を行います。審査に落ちても、もう一度受けることができます(あまり、落ちることはありませんが・・・)。しかし、その都度費用がかかるので、出来るだけ一度で受かるようにするべきでしょう。そのために予備審査や事前訪問といって、事前に調査を受けて審査に対応できる水準に達しているかを図るのが一般的です。
審査員も人間ですので、審査員によってバラツキがあるのが現状です。優秀な審査員にめぐり会えれば、システムはより一層効果を発揮するでしょう。いかに優秀な審査員とめぐり会えるかで、その後のシステムの運用に差が出てきます。
しかし、審査登録機関にどのような審査員がいるかもわからない状態で指名することは不可能です。また、審査登録機関も様々です。コンサルタントから同業他社などの情報を入手することにより適切な審査員を指名することが可能になります。
・規格解釈の統一性(迷惑な解釈の排除)
・審査員の審査経験と業種実績
・審査コスト(大切な要素ですが、最優先項目ではない)
一度取得しても終わりではありません。ISOのマネジメントシステムがうまく運用されていることを確認するために半年又は1年毎に審査されます。同じ料金なら、より優秀な審査員の方が、企業の仕組みを向上させることが期待出来ます。
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